『築地魚河岸、白い歯美人』
〜オモシロ歯ばなし

<たかのこういち(著)>
<松本隆治(絵)>

 

 

「築地の魚河岸ね、あの中を都バスが走ってるのよ、知ってた?バス停があるの」。

彼女が言う。彼女も最近知ったのだ。

ほら、マグロや魚を乗せた電動荷車が走るあの狭い通路、あそこをバスが走ってるのよ、おもしろい光景だけど、なんか不思議な感じ。

「ちょっとない被写体ね」。

西新宿の高層ホテルのカフェ。アラフォーの女性が三人。ゆっくりとコーヒーを飲んでいる。

「行きたいね。撮影したいね」。
三人は、写真撮影を趣味にしている。教室にも通い、三人で写真展を開いたこともある。二人が顔を見合わせて言う。

「活気あるわよ。あそこに立つと豊洲移転なんか考えられないわ。あっちにぶつかり、むこうで怒鳴られ、迷惑かけたけどね。中卸っていうのかしら、活きのいい店が並んでいて、最高の被写体」。

「いいね」。

「おもしろそう」。

「看板娘がいるの、一軒の店に。笑顔がステキなの。キビキビ動いて、声に張りがあって、活きがよくて、輝くような真っ白いを見せて笑ってるの」。

「カッコいいわね」。

「うん、いいね」。
魚河岸でも評判の美人だ。

「最高に新鮮な食材を扱うんだから、最高にキレイな歯でなくちゃね」。
看板娘は、カメラをむける彼女にそう言った。

「わたし、何歳に見える?こう見えて、今年70才になるのよ」。

「えっ❗」。

 

そうなんですね、美しい丈夫な歯は、若さの秘訣です。そう言って、大きくうなづく西新宿TOYO歯科クリニック汐見先生。

「魚河岸の方なら、栄養も十分でしょう。あとは、きちんとしたお手入れと、定期検診ですね」。

700種類以上の細菌がいる口中。歯磨きだけでは、守り切れません。