歯科治療

歯科治療とは

歯科治療とは、歯に関するトラブルを治療することを指します。虫歯や歯周病の治療、入れ歯などの義歯を入れることも歯科治療の一つです。
歯科治療の中でも、特に多いのが「虫歯」と「歯周病」の治療。歯が痛いとおっしゃる患者さんの多くが、このどちらかになっていることがほとんどです。
なので、ここでは、「虫歯」と「歯周病」の原因と治療方法についてご紹介していきます。

虫歯の原因

虫歯とは、プラークが作り出す酸によって歯が溶けてしまう一種の病気を指します。歯科治療の中で最も多いケースです。
では、プラークとは何でしょうか。プラークとは、食べ物の残りかすなどが歯の表面につき細菌が繁殖して出来た、歯垢とも呼ばれる細菌のかたまり。粘着性が高く、うがいをしたくらいではなかなか除去することができません。そのため、丁寧な歯磨きで毎日除去することが重要です。
このプラークが溜まりやすいタイプは、歯並びの悪い人、そして歯の表面に傷やヒビが入っている人。こうした人は丁寧に歯を磨いているつもりでも、知らず知らずのうちにプラークが溜まり、そこから虫歯になってしまいます。また、以前治療した歯も、再度虫歯になりやすいので注意が必要です。これは「二次虫歯」と言い、歯と被せものの間にできてしまった隙間から虫歯になるというものを指します。
この虫歯の原因となるプラークを防ぐには、日ごろから丁寧な歯磨きを行うことです。実は、一度虫歯になってしまった歯が自然治癒で治ることはありません。そのため、特に上記の溜まりやすいタイプの人は、食事と歯磨きを常にセットにする、くらいの意識を持った方が良いでしょう。
参考:日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020」

虫歯の治療方法

虫歯の治療方法は、削るしかないと思う方も多いかもしれません。
ですが、歯科治療の中でも虫歯の治療方法は特に進化してきており、今では初期段階の虫歯であれば歯を部分的に溶かしたり、ミネラルで殺菌するといった治療方法も出てきています。
WST歯科では、その虫歯のレベルによって異なりますが、基本方針はできるだけ健康な歯を削らない歯科治療を心掛けています。
例えば、まだ穴があいていない初期の場合は、フッ素を塗付し再石灰化をさせ、削らずに処置します。もし、エナメル質まで進行している場合は、虫歯になってしまった部分だけを取り除き修復します。さらに進行し、象牙質まで達してしまった虫歯の場合は、虫歯になってしまった部分をしっかり除去し、型取りして詰め物をします。
もし、あなたの虫歯が神経まで達してしまっている場合は、神経を取り除き、キレイに洗浄し薬を詰めます。その場合は、状況に合わせ、患者様と相談しながら麻酔を使います。この際は、2~5回ほどご来院いただく必要があるでしょう。(詳しくは根管治療についてをご参照)
そして、歯根まで進行してしまった虫歯の場合は、残念ながら抜歯の必要があるケースが多くなりますが、当院ではできるだけ歯を残せるように処置していきます。
ですが、どうしても抜歯が必要な場合は、ブリッジ、インプラント、入れ歯など患者様のライフスタイルやお考えを伺いながら、最適な治療をご提案させていただきます。
少しでも歯が沁みる、痛みがあるなどの症状を感じているのであれば、早めに治療することがベスト。また、症状がなくても虫歯が進行しているケースもありますので、不安な方は定期的な検診もおすすめです。
どんなに毎日丁寧に歯磨きをしていても防ぎきれないのが、虫歯です。ぜひ、正しい歯磨きをするとともに、定期的な歯科医師によるチェックを受けるようにしてください。