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大人の歯軋りの原因と対策

こんにちは。新宿WST歯科です。
今回は「大人の歯軋りの原因と対策」についてお話しいたします。
当院はオフィス街の近くという事もあり、お仕事やご家庭でストレスを抱えているビジネスマンの方々に多く来院いただいています。
他院と比べ歯軋り(はぎしり)に関するご相談を多く頂いておりますので、お悩みの際はお気軽にお問い合わせください。

歯軋りとは?

歯軋りは、無意識のうちに歯を強く擦り合わせたり、上下の歯をガチガチと鳴らしたりする行動です。多くの場合、寝ている間に起こることが多いですが、日中でも強い集中やストレスを感じた際に見られることがあります。歯軋りは、歯に物理的なダメージを与えたり、顎関節や筋肉に過度な負担をかけたりするため、放置すると様々な問題を引き起こすことがあります。

大人の歯軋りの原因

大人の歯軋りにはいくつかの原因が考えられます。それぞれの原因を見ていきましょう。

1. ストレスと心理的要因

大人の歯軋りの最も一般的な原因は、ストレスや不安、緊張などの心理的な要因です。仕事や家庭でのプレッシャー、精神的な負担が大きいと、無意識に歯を強く擦り合わせてしまうことがあります。このような心理的なストレスが長期間続くと、歯軋りが慢性化し、歯や顎に大きな影響を与えることになります。

2. 睡眠障害

歯軋りは、睡眠中に無意識に行われることが多いです。睡眠中の歯軋りは、特に「レム睡眠」時に多く発生するとされています。レム睡眠は、夢を見ている状態であり、体の筋肉がリラックスしている時に脳が活発に働いているため、無意識に歯を擦り合わせることがあります。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など、睡眠の質が悪い場合も歯軋りを引き起こすことがあります。

3. 顎関節症

顎関節症は、顎の関節やその周りの筋肉に異常が生じる症状で、歯軋りがその原因となることもあります。顎関節が正しく動かないと、歯軋りをすることでそれに対処しようとすることがあるためです。顎関節症を患っている場合、歯軋りがさらに症状を悪化させることがあります。

4. 歯の不正咬合

歯並びが悪かったり、噛み合わせに問題があったりすると、無意識に歯を擦り合わせることで噛み合わせのバランスを取ろうとすることがあります。このような場合、歯軋りが習慣化することがあり、歯や顎に負担がかかります。

5. 薬の副作用

一部の薬物、特に抗うつ薬や精神安定剤、抗精神病薬などは、歯軋りを引き起こす副作用を持っていることがあります。薬の作用で神経系が興奮状態にあると、無意識に歯を擦り合わせることがあります。薬を服用している方は、その副作用が歯軋りに関与していないかを確認することが重要です。

6. アルコールやカフェインの過剰摂取

アルコールやカフェインの過剰摂取も、歯軋りを引き起こす要因となることがあります。これらの物質は中枢神経を刺激し、リラックスできる時間帯に無意識に歯を擦り合わせてしまうことがあります。また、アルコールやカフェインは睡眠の質にも影響を与えるため、結果として歯軋りが悪化する可能性があります。

歯軋りによる影響

歯軋りが続くと、次のような問題が生じることがあります。

1. 歯の摩耗

歯軋りは歯に直接的な摩耗を与えます。長期間続けると、歯の表面がすり減り、知覚過敏や歯の割れ、ひび割れが生じることがあります。さらに、歯が薄くなることで、咀嚼力が低下することもあります。

2. 顎関節への負担

歯軋りは顎関節に大きな負担をかけます。これにより、顎の痛みや頭痛、耳鳴り、肩こりなどの症状が引き起こされることがあります。顎関節症が進行すると、口を開ける際に音が鳴ったり、顎の動きが制限されることがあります。

3. 筋肉の疲労

歯軋りによって顎の筋肉が過度に緊張し、筋肉疲労や痛みが生じることがあります。顎の筋肉が長時間緊張していると、顔の痛みや頭痛を引き起こす原因にもなります。

4. 睡眠の質の低下

歯軋りは睡眠中に起こることが多く、その結果、深い眠りが妨げられることがあります。これにより、翌日疲れを感じやすくなり、日中の集中力低下や倦怠感が生じることがあります。

歯軋りの対策方法

大人の歯軋りを防止するためには、以下のような対策が有効です。

1. ストレス管理

ストレスが主な原因となる場合、ストレス管理が非常に重要です。リラックスするための方法として、深呼吸、ヨガ、瞑想、軽い運動などを取り入れることが有効です。また、趣味やリラクゼーションの時間を確保することで、ストレスを軽減させることができます。

2. ナイトガードの使用

歯科医院で作成するナイトガードは、睡眠中の歯軋りを防ぐために非常に効果的です。ナイトガードは歯を保護し、顎関節への負担を軽減する役割を果たします。自分に合ったものを歯科医師に作成してもらい、毎晩使用することが推奨されます。

3. 睡眠環境の改善

質の良い睡眠を確保することも、歯軋りを予防するために重要です。睡眠環境を整え、寝室を静かで快適な場所にすること、寝る前のアルコールやカフェインの摂取を避けることが大切です。

4. 顎のリラックス運動

顎の筋肉をリラックスさせるために、軽いマッサージやストレッチを行うことが効果的です。顎周りの筋肉を緩めることで、歯軋りの症状を軽減できます。

5. 医師に相談

歯軋りがひどくなる前に、歯科医師に相談することが重要です。歯科医師は、歯の状態をチェックし、ナイトガードの作成やその他の治療方法を提案してくれます。また、顎関節症や歯の不正咬合が原因である場合、矯正治療や顎関節の治療が必要となることもあります。

まとめ

大人の歯軋りは、ストレスや不安、睡眠障害、顎関節症などの多くの原因によって引き起こされます。歯軋りが続くと、歯の摩耗や顎関節への負担、筋肉の疲労など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
歯軋りによる歯へのダメージを少しでも減らすには、ストレス管理やナイトガードの使用、睡眠環境の改善などが有効です。
当院までお気軽にお問い合わせください。