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ストレスと歯の健康: 見逃せない影響とその対策

こんにちは。新宿WST歯科です。
現代社会では、ストレスが私たちの生活に深く影響を及ぼしています。仕事や家庭の問題、人間関係、経済的な不安など、さまざまな要因が日々のストレスの原因となります。しかし、ストレスが健康に与える影響は、心身の状態にとどまらず、歯や口腔の健康にも大きな影響を与えることをご存じでしょうか?当院はビジネス街から近いため、ハードワークをされているような患者様も多く、それが歯に影響してしまっている事もすくなく有りません。本記事では、ストレスが歯の健康に与える影響と、その予防や改善のためにできる対策についてご紹介します。

1. ストレスが歯に与える影響

ストレスは、私たちの身体に多くの生理的な変化をもたらします。特に歯や口腔内に与える影響は予想以上に大きいのです。ストレスが歯に与える影響としては、以下のような点が挙げられます。

(1) 歯ぎしりや食いしばり

ストレスを感じたとき、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりすることがあります。これを「ブラキシズム」と呼び、ストレスが引き金となって起こることが多いです。歯ぎしりや食いしばりは、歯に強い圧力をかけるため、歯の表面がすり減ったり、割れたり、亀裂が入ったりする原因となります。また、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすこともあります。

(2) 歯周病の進行

ストレスが長期間続くと、免疫機能が低下します。これにより、口腔内の細菌に対する防御力が弱まり、歯周病を引き起こしやすくなります。歯周病は、歯茎の炎症や出血を引き起こし、最終的には歯の喪失に繋がることもあります。ストレスが原因で歯周病が悪化することがあるため、注意が必要です。
不規則な生活や、夜遅くまで飲んで歯を磨かずに就寝…という事もあるかと思いますが、しっかり磨いて就寝して下さい。

(3) 口腔内の乾燥

ストレスを感じると、唾液の分泌が減少することがあります。唾液には、口腔内を清潔に保つ働きがありますが、ストレスが原因で唾液の分泌量が減少すると、口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。口の中が乾燥すると、虫歯や口臭の原因にもなるため、ストレスが原因で口腔内の健康が悪化することがあります。

(4) 食生活の乱れ

ストレスを感じると、食生活が乱れがちになります。甘いものやジャンクフードに手を出してしまうことが多く、これらの食品は虫歯の原因となる糖分を多く含んでいます。また、ストレスが原因で食べ過ぎや噛み砕きが不足すると、歯に負担がかかり、歯の健康を害する原因になります。

2. ストレスを減らすための対策

歯の健康を守るためには、ストレスを適切に管理することが非常に重要です。以下に、ストレスを軽減し、歯の健康を守るための対策をいくつか紹介します。

(1) リラックスする時間を作る

ストレスを感じたときには、リラックスする時間を作ることが大切です。ストレス解消法としては、深呼吸やヨガ、瞑想、散歩などが有効です。これらのリラクゼーション方法は、心身の緊張を和らげ、歯ぎしりや食いしばりを防ぐ効果もあります。毎日の生活の中に少しでもリラックスする時間を取り入れることが、歯の健康を守るための第一歩です。

(2) ストレスマネジメントを実践する

ストレスを軽減するためには、日々のストレス管理が重要です。ストレスを感じたときには、自分の感情を認識し、どのような原因でストレスを感じているのかを理解することが大切です。その上で、ストレスの原因を減らすための行動を取ったり、ストレスを感じたときにその場でリラックスできる方法を取り入れたりすることが効果的です。

例えば、ストレスを感じたときに自分の好きな趣味に時間を費やすことで、気分転換ができます。また、軽い運動を行うこともストレス解消には有効です。運動は、エンドルフィンと呼ばれる幸福ホルモンを分泌させるため、気分が良くなり、ストレスを軽減することができます。

(3) 睡眠の質を改善する

ストレスが長期化すると、睡眠の質が低下することがあります。しかし、十分な睡眠はストレスを軽減するためにも非常に重要です。寝不足になると免疫力が低下し、歯周病などの口腔内のトラブルを引き起こしやすくなります。質の高い睡眠を取るために、毎晩同じ時間に寝ることや、寝室の環境を整えることが効果的です。

また、寝る前にリラックスする時間を作ることも大切です。スマートフォンやパソコンの使用を控え、心地よい音楽を聴いたり、温かいお風呂に入ったりすることで、リラックスして睡眠に入ることができます。

(4) 定期的な歯科チェックを受ける

ストレスによって歯の健康が損なわれている場合でも、定期的に歯科でチェックを受けることで、早期に問題を発見し、対処することができます。歯ぎしりや食いしばりが習慣化している場合は、歯科医師に相談し、マウスガードの作成を検討することも一つの方法です。歯周病や虫歯の予防のために、定期的な歯科検診を受けることが、ストレスによる歯の健康への悪影響を最小限に抑えるために有効です。

3. まとめ

ストレスは私たちの生活にさまざまな影響を与え、歯の健康にも深刻な影響を及ぼします。歯ぎしりや食いしばり、歯周病、口腔内の乾燥など、ストレスが原因で起こる歯の問題は多岐にわたります。しかし、適切なストレス管理やリラックス法を取り入れ、日々の生活習慣を見直すことで、歯の健康を守ることができます。ストレスを軽減し、健康的な口腔状態を保つためには、心身のケアと歯科の定期的なチェックが不可欠です。自分の健康を守るためにも、ストレス管理を意識し、歯の健康に気を配ることを心がけましょう。
ストレスによる歯の食いしばりは、マウスピース等で対処する事もできます。
ご興味をお持ちの方は新宿WST歯科までお問い合わせください。