歯ぎしり、食いしばりが歯に与える影響
こんにちは。新宿WST歯科です。
歯ぎしりや食いしばりは、多くの人が無意識のうちに行っている習慣であり、特にストレスがかかる場面や寝ている間に頻繁に起こります。しかし、この行動が歯に与える影響については、意外と知られていないことが多いです。この記事では、歯ぎしりや食いしばりが歯に与える具体的な影響と、それに対処する方法について詳しく解説します。
歯ぎしりと食いしばりとは?
まず、歯ぎしりと食いしばりの違いを理解することが大切です。
- 歯ぎしりは、上下の歯をこすり合わせる行為です。特に寝ている間に行うことが多く、無意識のうちに歯をすり合わせたり、引き抜くような力で上下の歯をこすり合わせたりします。
- 食いしばりは、ストレスや集中しているときに上下の歯を強く噛み合わせる行為です。昼間に無意識で行ってしまうことが多く、集中しているときや緊張している場面で見られます。
いずれの行為も、長期間続くと歯や顎、さらには身体全体に悪影響を及ぼすことがあります。
歯ぎしりや食いしばりが歯に与える影響
歯ぎしりや食いしばりが歯に与える影響は、思っている以上に深刻です。以下に代表的な影響を紹介します。
1. 歯のすり減り
歯ぎしりや食いしばりが続くと、歯の表面が削られたり、すり減ったりします。特に歯ぎしりは上下の歯が強くこすり合わされるため、歯のエナメル質が摩耗し、歯が徐々に薄くなります。これにより、歯の感覚が敏感になり、冷たいものや熱いものがしみることがあります。
また、エナメル質がすり減ると、内部の象牙質が露出し、虫歯になりやすくなります。さらに、歯の形が変わってきて、見た目に影響を与えることもあります。
2. 歯の亀裂や割れ
食いしばりや歯ぎしりの強い力が加わることで、歯に亀裂が入ったり、割れたりすることがあります。これが進行すると、歯の神経にまでダメージを与え、最終的に歯を失う原因となることもあります。特に奥歯などは歯ぎしりによる圧力が強くかかりやすいため、割れるリスクが高くなります。
3. 顎関節への負担
歯ぎしりや食いしばりは、顎関節にも大きな負担をかけます。顎関節に過度な圧力がかかることで、「顎関節症」を引き起こすことがあります。顎関節症は、顎の痛みやクリック音、口を開ける際の違和感を引き起こし、ひどくなると食事をとるのも苦痛になることがあります。
また、顎関節がずれてしまうと、口の開閉に支障をきたし、食べ物を噛むのが困難になることもあります。
4. 歯周病の進行
歯ぎしりや食いしばりの力が歯にかかると、歯周組織にも負担がかかります。歯茎が下がったり、歯を支える骨が削られたりすることがあり、歯周病のリスクが高くなります。歯周病が進行すると、歯がグラグラし、最終的に歯が抜ける可能性もあります。
歯ぎしりや食いしばりを防ぐ方法
歯ぎしりや食いしばりを防ぐためには、まず原因を特定し、その対策を講じることが重要です。以下に効果的な対策を紹介します。
1. ストレス管理
歯ぎしりや食いしばりは、ストレスが引き金になることが多いです。リラックスした時間を作ることや、深呼吸、ヨガ、瞑想などを取り入れることで、ストレスを軽減することができます。特に就寝前にリラックスできる習慣を作ることが、歯ぎしりを予防するために役立ちます。
2. マウスガードの使用
歯科医院で作成するマウスガードを使用することで、歯ぎしりによる歯の摩耗を防ぐことができます。マウスガードは、歯にかかる圧力を分散させ、歯を守る役割を果たします。特に寝ている間に歯ぎしりをする場合には、寝ているときに装着することをおすすめします。
3. 正しい噛み合わせを意識する
日常的に食いしばりをしている場合、噛み合わせが悪い可能性があります。歯科医師による噛み合わせの調整や、歯並びを整えるための治療が有効です。噛み合わせを改善することで、無意識に歯を食いしばる習慣を減らすことができます。
4. リラックスできる睡眠環境の整備
寝ている間に歯ぎしりをしている場合、睡眠環境を整えることが有効です。快適な寝具を使い、十分な睡眠をとることで、身体の緊張をほぐし、歯ぎしりを減らすことができます。また、就寝前にリラックスするためのルーチンを作ることも効果的です。
まとめ
歯ぎしりや食いしばりは、見逃されがちな問題ですが、放置すると歯に大きなダメージを与えることになります。歯の摩耗や亀裂、顎関節への負担、歯周病の進行など、さまざまな問題が引き起こされる可能性があります。ストレスの管理や、マウスガードの使用、噛み合わせの調整など、早期に対策を取ることが大切です。もし歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、歯科医師に相談し、適切な予防策を講じましょう。
特に、当院が位置する新宿では、ストレスを抱える患者様が多数いらっしゃいます。
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