歯科治療

むし歯とは

むし歯とは、酸によって、歯が溶かされる病気のことです。
むし歯はなってから治すのではなく、なる前に予防することが一番大切です。

初期のむし歯であれば、再石灰化といってむし歯が治ることもありますが、進行してしまった虫歯を自然に治すことはできません。
むし歯になってしまった歯を放っておけば、ますます悪化して、最後には歯根だけになり、やがて歯を失うことになります。
むし歯は自然に治すことはできませんが、早期発見・早期治療に取り組めば、それだけ歯を長持ちさせることができます。
また、治療回数や費用を抑えることができます。
毎日の歯磨きはもちろんのこと、歯科医院で定期的に検診を受けるように心がけることが大切です。

虫歯の進行度

虫歯の大きさは、「C0」「C1」「C2」「C3」「C4」の5段階で判断します。
歯科検診などで「右上から7番C〜」など、聞いた事がある方も多いと思います。
Cとはcaries(カリエス)の略で、虫歯という意味です。
後ろについている数字が進行度を表していて、大きくなるにつれて進行度が進んでいきます。

C0

初期虫歯、最も進行度の低い虫歯です。

自覚症状
痛みはありませんが、歯が白っぽく濁ります。
治療方法
歯科医院でフッ素を塗ります。自宅では、フッ素入りの歯磨き粉を使い丁寧に磨く。

C1

エナメル質まで進行した虫歯です。

自覚症状
痛みはありませんが、灰色や薄茶色の穴や溝ができます。
治療方法
虫歯を削って詰め物する

C2

象牙質まで進行した虫歯です。

自覚症状
痛みを感じます。冷たいもの甘いものがしみるのもこの段階からです。虫歯の部分が黒くなったり、口臭を感じることもあります。
治療方法
虫歯を削って詰めものをする

C3

歯の神経まで進行した虫歯です。

自覚症状
冷たいもの・温かいものが酷くしみます。大きな穴が開いたり、大きく欠けたりします。何もしなくてもズキズキと痛みます。強い口臭がでます。
治療方法
歯の神経を取り、根の中を消毒(根管治療)した上で、土台を作り、被せ物をする。

C4

歯冠が崩壊した虫歯です。

自覚症状
冷たいもの・温かいものが酷くしみます。大きな穴が開いたり、大きく欠けたりします。何もしなくてもズキズキと痛み、強い口臭が出ます。
以前、強い痛みがあったが、次第に痛みを感じなくなることもあります(歯が死んでしまった状態)。
治療方法
歯を残せる場合は、C3同様に、歯の神経を取り、根の中を消毒(根管治療)した上で、土台を作り、被せ物をする。
歯を残せない場合は、抜歯(歯を抜く)をして、歯の代替処置(ブリッジ・入れ歯・インプラントなど)をする。

虫歯にならないためには?

毎日の歯ブラシ

  • 歯は毎日かならず磨くようにする
  • 歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを使う
  • 食事のあとに歯磨きをする習慣を身につける

食生活の改善

  • 砂糖を多くふくむお菓子やジュースは控える。
  • だらだら間食しないようにする
  • カルシウムを摂り、歯を強くする
  • 歯科医院に3〜6ヶ月に1回、定期検診に行ってクリーニングと虫歯がないかチェックしてもらう。